任意整理の依頼、弁護士と司法書士どちらに依頼する?両者の違いは何?
こんにちは。
任意整理をしてからはや二週間。何の音沙汰もないので、無事進んでいるのか不安で一杯なぎーちゃんです。
さて今日は任意整理するなら弁護士と司法書士どちらを選べばいいの?というところを解説していきます。
なにも知らない借金とは無縁な方なら、
弁護士の方が偉い
司法書士の方が偉くない
的な発想をされることもあるかと思います。
あくまでも例えなので、お二方とも僕なんかとは比べものにならないくらい偉いですし、どちらも法律がある以上、法のスペシャリストとして無くてはならない存在です。
しかし任意整理をしたい!となった時、相談できるところを調べると、弁護士事務所と司法書士事務所の両方が出てきます。
弁護士さんはテレビなどのメディアでもよく出てくるのでイメージがつきやすいかと思いますが、司法書士さんのイメージがあまり湧かないかもしれません。
両者の違いについて理解した上で、自分にとって合うのはどちらなのか「任意整理をする」という観点から、見極めていきましょう。
弁護士と司法書士の違い
弁護士さんは法律に関する全ての業務を行うことができます。しかし業務の幅広さ故に、行き届かない部分も多く出てきます。
そこで活躍するのが司法書士。業務の範囲は定められた範囲のみとなりますが、弁護士だけでは行き届かない業務を補完する為に重要なポジションです。
どちらを選択すべきか
「じゃあ結局弁護士と司法書士、どっちにおねがいすればいいの?」
ってことですが、今自分の借金がいくらあるのかが第一の指標となってきます。額がものすごく大きい場合や、多重債務に陥っている場合、大半は弁護士さんを選ぶことになります。
まずは自分の借金が何社からいくらずつ借入をしているのか、そこをハッキリさせて下さい。これも任意整理をする為に必要な事前準備です。
弁護士に依頼するべき場合
借金の額が大きく多重債務である
司法書士さんが依頼を引き受けてくれるのは、借金が一社あたり140万円以下の金額の場合です。
実際に僕もまず司法書士事務所に相談に行きましたが、現状をお伝えすると、弁護士に依頼して下さいとの返事でした。
また何社にもまたがって借金をしている場合、相当な額の借金を抱えているかと思います。司法書士に依頼をかけて、弁護士へたらい回しされるようなことでは、時間も無駄ですし、相談料がかかった場合その分の費用も無駄になります。
明らかに自分の借金が莫大だなと感じる場合は迷わず、弁護士に依頼しましょう。
個人再生や自己破産の手続きを任せられる
借金がとても大きく、今の自分では返済能力が無いと判断された場合、任意整理という選択ができないこともあります。
そこで提案として出てくるのが、個人再生や自己破産といった債務整理の方法。弁護士へ依頼すれば、本人の代理人として申し立てから裁判のやり取りまで、全てお願いする事ができます。
司法書士にも個人再生や自己破産の相談は出来ますが、書類作成代行のみとなります。裁判所などに自分自身で向かわなければなりません。
しかし、まず大前提として、任意整理ができなくなるほど借金が膨らむ前に相談するべきです。個人再生や自己破産となれば裁判所を通すことになりますので、デメリットの面がどんどん大きくなってしまいます。
※もっと大前提として、借金が返せなくなる前に、借金としっかり向き合うべきですが!
司法書士に依頼するべき場合
借金の額が小さい
ようするに、"弁護士に依頼するべき場合"の逆ですね。まだ借金の総額が140万円以下であったり、1〜2社からの借入しかない場合、司法書士さんにお願いすることができます。
収入の状況などにもよりますが、100万円も借金をしていれば、立派な重度借金病です。たとえ限度額がまだあったとしても、返済が余裕だったとしても、今のうちに借金と向き合うべきです。
320万円もの借金を背負った僕が言うので間違いないです。このまま借金を放置して、キャッシングを続ければ、あっさり僕と同じ境遇に立つことになるでしょう。
依頼する費用を安く抑えたい
全国で決まった定価があるわけでは無いので、一概に司法書士の方が安いと言うわけでは無いですが、一般的に司法書士に依頼したほうが費用が安くなることが多いようです。
本当に事務所によってバラバラなので、近隣エリアの弁護士や司法書士に何社か聞いて回ることをオススメします。大手の債務整理専門の会社で費用が明示されている事が多いので、目安として目を通しておくといいでしょう。
債務整理の相談に関しては、多くの弁護士・司法書士事務所が無料相談を受け付けています。
人によって、親身になって優しく聞いてくれる先生が良かったり、キビキビととにかく早く動いてくれる先生が良かったりと。レビューだけでは正直分からないことも多いので、今後の為と思って、足を運びましょう。
まとめ
上記の事をまとめておきます。
弁護士
◯多重債務や多額の借金(1社あたりの140万円以上)も任意整理を受け付けられる。
◯個人再生や自己破産となった場合でも、依頼人の代理人として交渉ができる。
◯事務所によってはかなり高額であったり、破産しか進めてこなかったりする。
司法書士
◯少額の借金(1社あたり140万円以下)であれば弁護士同様、任意整理をするために代理人となれる。
◯気軽に依頼できるよう安めの費用が設定されていることも多い。
◯個人再生・自己破産を依頼する場合は書類の代行のみとなる。
多重債務かつ多額の借金の場合、選択肢は弁護士一択となりますが、少額のうちに任意整理を検討する場合は弁護士・司法書士のどちらも選択することができます。
借金の支払い日や取り立てに追われている方も多いかと思いますが、十数万円費用が変わってくることもありますので、冷静に判断していきましょう。
最後に
任意整理をしたからといって、借金が無くなるわけではありません。あくまでも、自分が借りてきた元本を3〜5年で返しきらなければならないことをしっかり頭においておきましょう。
浪費癖や借金癖が治らなければ、一度任意整理をしたにもかかわらず、また法のスペシャリストに頼ることになります。
二度目の任意整理は、交渉も難しくなるといわれています。せっかくスーパーホワイトへの道筋を作ったのなら、その道をそれることなく、まっすぐ返済していきましょう。
僕自身もこれから返済する身なので、苦しんでいる人はこの機会に是非完済を目指してみませんか?
以上です!