借金があると住宅ローンは組めないの?鍵を握るのは返済比率!
こんにちは。
暑さでバテバテでも、家に帰ってキンキンに冷えたビールを飲めばソッコー復活するぎーちゃんです。
借金があると住宅ローンが組めない。
こんなウワサをよく耳にしませんか?借金を抱えていても、誰だってマイホームの購入を夢見るもの。本当に借金があると住宅ローンが組めない、というのであれば借金を抱える人にとっては絶望的な話だと思います。
結論から言えば、住宅ローンを組む手段はあります。
もちろん、借金のない人にとっては不利な状況には変わりません。ただ、借金があっても、きちんと仕事をしていて収入があるのなら、住宅ローンを組める場合もあるのです。
住宅ローンの最大借入可能額の仕組み
マイホーム計画を進める際におよそ9割の人が利用する住宅ローン。これだけ身近なものでありながら、金額が大きいが故に、どれだけ組めるのか、あまり理解していない方が多いです。
利用する銀行や、フラット35の代理店によって基準が定められているので、一概には言えませんが、ある程度の最大借入可能額は算出することが出来ます。
住宅ローンがどこまで組めるかどうかは、年収によって大きく左右されてきます。一般的な基準としては年収の7〜8倍。かかる倍率は年収によって変動するようです。
年収が400万円未満であれば7倍
年収が400万円以上であれば7.5倍
※年収は税込の総支給額
くらいで計算すると、最大借入可能額がある程度見えてきます。ただしあくまでも予測になりますので、実際に住宅ローンを組む際は、各銀行のローン担当者に聞いてみてください。
返済比率というものがある
住宅ローンを組む際の基準としてもう一つ気にするべきことは、この返済比率というものです。
返済比率とは、毎月の収入に対して、様々なローンの返済額の合算がどのくらいの割合をしめているか、という比率のこととなります。
フラット35を利用する際の例になりますが、この返済比率に関しても年収400万円を境に有利になります。
年収400万円未満であれば30%
年収400万円以上であれば35%
このように計算されます。
返済比率の例
返済比率を計算する場合、実際の月収ではなく、ボーナスも合算した年収を12ヶ月で割った数字が基準となります。
年収300万円÷12ヶ月
=月収25万円
月収25万円×返済比率30%
=75,000円(毎月ローン返済に当てられる最大金額)
年収396万円÷12ヶ月
=月収33万円
月収33万円×返済比率30%
=99,000円
年収400万円÷12ヶ月
=月収およそ33万3千円
月収33万3千円×返済比率35%
=およそ116,550円
上記のように、年収が400万円を超えているかそうでないかで、大きく借入可能額額が変化していきます。
住宅ローンがどれだけ組めるのか
よくあるパターン(マイカー・ブライダル)
借金とはいっても色んなパターンがあります。キャッシングなどが借金なのは周知の通りですが、マイカーローンやブライダルローンもれっきとした借金です。
マイカーローン等があると住宅ローンが組めない、という話もよく耳にしますが、これは先程お伝えした返済比率の圧迫が大きな原因です。
しかしマイカーローンやブライダルローンであれば、月々の返済額がそこまで大きくない事も多いですよね。
ここでは年収396万円でマイカーローンとブライダルローンを支払い中のAさんを例に出してみましょう。
年収396万円のAさんの例
マイカーローン 月々支払い20,000円
ブライダルローン 月々支払い10,000円
ローン支払い合計30,000円
返済比率30%で計算すると
最大返済可能額は99,000円
99,000円-30,000円=69,000円
→月々の支払い額が69,000円を超えなければ、住宅ローンを組める可能性がある。
という流れになります。住宅ローンは組む銀行によって金利が違いますので、同じ金額を借り入れしても、支払い額が異なります。
大雑把な計算にはなりますが、月々69,000円の支払いに抑えようと思うと、住宅ローンの借入額は2,300〜2,500万円くらいの金額になります。
ハイブランドの住宅メーカーさんでは中々厳しい金額にはなりますが、今はローコストのメーカーも数多く存在するので、これだけローンが組めるのであれば、チャンスは十分にあると言えます。
キャッシング等
一番気になるのはこのいわゆる借金を抱えた人たちが住宅ローンを組めるのかどうかというところ。
まず始めにお伝えするならば、消費者金融での借入がある場合、銀行で住宅ローンを組む事はかなり難しいでしょう。審査の際に、信用情報を調べられるので、そこで必ずふるいにかけられます。
銀行系のカードローンでの借入がある場合も同様に、審査の時点で落ちる場合が多いですが、借入額や返済状況、年収や勤務先からみた総合的な判断によっては、審査が可決することもあるようです。
キャッシングやカードローンのいわゆる借金がある人はフラット35を利用することで、ローンを通すことが可能な場合が多いです。
よほど返済状況が悪くなければ、フラット35を利用した場合、返済比率から算出された金額を元に住宅ローンの審査の可否を決定する場合が多いからです。
ここでは、消費者金融からの借入があるBさんと、その他ローンも支払い中のCさんがフラット35を利用した場合を例にあげてみましょう。分かりやすいように、年収は396万円で統一しておきます。
年収396万円のBさんの場合
消費者金融の月々支払い額 30,000円
返済比率を30%で計算すると
最大返済可能額は99,000円
99,000円-30,000円=69,000円
→Aさん同様の借入が可能
年収396万円のCさんの場合
消費者金融の月々支払い額 15,000円
カードローンの月々支払い額 5,000円
マイカーローンの月々支払い額 10,000円
ローンの支払い合計 30,000円
返済比率30%で計算すると
最大返済可能額は99,000円
99,000円-30,000円=69,000円
→Aさん同様の借入が可能
となります。多少の借入れがあったとしても、そこまで額が大きくなければ、まだ希望があるということです。
逆に、AさんBさんCさんよりも年収が多くても住宅ローンを組むことが難しいDさんの例もあげておきます。
年収480万円のDさんの例
消費者金融の月々支払い額 20,000円
カードローンの月々支払い額 10,000円
マイカーローンの月々支払い額 70,000円
ブライダルローンの月々支払い額 30,000円
ローンの支払い合計 130,000円
返済比率35%で計算すると
最大返済可能額は140,000円
140,000円-130,000円=10,000円
→月々支払いが10,000円を超えなければ、住宅ローンを組むことができる
→実質不可能
となります。たとえ年収が多くても、借入額が多すぎると、住宅ローンを組むことが絶望的となるのです。
奨学金は返済比率に考慮されるの?
学生時代に多くの人が利用する奨学金。大人になって気づくことが多いですが、これもれっきとした借金です。支払いに苦しんでいる人も多いでしょう。
そこで気になるのが、この奨学金も返済比率に考慮するのかどうかというところ。人によっては毎月5万円近く支払われている方もいるので、ハッキリさせたいところですよね。
こちらは正直なところ、どちらとも言えない、というのが結論になります。
もちろん返済比率に奨学金を考慮した上で、住宅ローンを組むことが理想です。ただし、審査の際に、奨学金を考慮せずに審査を進める場合もあるようです。
もし仮に奨学金がある上で住宅ローンの審査に通ったとしても、後々支払いが厳しくなっては夢のマイホームでの生活が台無しです。資金計画を立てたうえで、どのくらいの金額の借り入れをすべきか、検討していきましょう。
借金の滞納は絶対にNG!
仮に借金があったとしても、住宅ローンを組むことができる可能性はあります。しかし滞納を何度も繰り返している場合、審査落ちする可能性がかなり大きいです。
銀行にとっても大きな金額を貸すわけなので、何千万円もお金を貸した人が破産してしまって、回収不能となれば大打撃ですよね。そこで滞納を繰り返す人は、お金が苦しい人もしくは、お金に信頼のない人、として審査でふるいにかけられるのです。
また気をつけなければならないのが、奨学金や携帯代金の滞納なんかも審査の際にバレるということ。住宅ローンを考えるのであれば、その直近数年は、お金にキレイな状態を保って、しょうもない理由で審査落ちしないようにしましょう。
まとめ
借金があっても、夢のマイホームは諦めないで下さい。しっかりと計画すれば、住宅ローンを組んで、新しい家に住むことはできます。
借金が少ない方がいいのは確かですが、完済を目指すとなるとかなり先の話。
借金の返済をしつつ、マイホームを考えるのであれば、仕事をマジメにこなして年収アップを目指しつつ、住宅ローンに有利な状況を作れるように、返済比率の計算を参考にしつつ計画してみて下さい。
借金があっても夢のマイホーム計画を実現できるよう、応援してます!
以上です!
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